とても重いテーマであり、解は簡単でなさそうである。以前に原子力発電の是非について考えたが、どうしても府に落ちた感は得られなかった。脱炭素社会に向けてどうするかもやはり難しい。
人間が誕生して以来、脈々と創意工夫して海や山を切り開いて、収穫を増やし、文明を発展させ、国を作り、経済発展により、人口を増やしてきた。
そうして、現在、科学技術が人口知能により、さらに加速度的に進化している。70億人が地球上のあらゆるところに住んでおり、人類の経済発展が結果的に地球の生物環境を変えることで多くの動植物を死滅させようとしている。このまま人類が増えて、経済発展という地球の自然破壊を続けていくとき、何が起こるのだろうか。
そのひとつとして気候変動が起こると予想されている。しかし、二酸化炭素を減らして気候変動を抑制できたとしても、地球に住める人類の量は有限でなければならないだろう。一方的に人類の消費エネルギーが増大するだけであれば、それを可逆的に再生産することができなくなることは容易に想像できる。有限な地球ではその限界に近づいていることを肌で感じる。
インドネシアの熱帯雨林の地下には油田層があり、地球の長い歴史で初めて1980年代に火がついて燃え出したそうである。熱帯雨林を切り倒して、開発したため、一度ついた火を消すことはできないそうである。現在も地下で燃え続けているらしい。
人類が地球号に載る人数は限られている。しかも、その消費エネルギーを再生産できる自然のメカニズムを残すか作っていかなくてはならない。これは資本主義の利益を最大にするという経済原理だけでは到達できないであろう。人類が消費するエネルギーを生物を含む自然を通して再生成され、エネルギーが永続的に循環する循環型社会を実現しなければならない。
脱炭素社会という目標のを実現しても同時に人類が消費するすべてのエネルギーが地球で再生産されなければならない。この地球のエネルギー再生産システムを壊さないで脱炭素社会を実現できなければ、気候変動の次の問題を引き起こす。
人類には地球全体のエネルギーシステムを理解して壊さないように活動することは複雑すぎてむつかしい。神のみがなせる業と言えるかもしれない。科学技術の進展速度は早まっており、爆発的に加速している理由がAIである。人類が作り出したAIであれば人間の行動の地球環境に与える影響を推測し、その是非を判断させることが可能となるかもしれない。
資本主義はAIによる監視下で活動が許されることになる。地球の循環システムを完全に理解できるAIを作り上げることができるだろうか。AI自体がさらに加速度的に改善されて万能に近くなるだろう。そのようなAIが人類をどう扱うだろうか。いろいろと予想が難しい問題がでてくる。これが現在の予測の限界であろうか。いずれにしても、人類の発展の方向修正は必要であろう。(サイト補助者MM)